- 作者: 高橋克彦
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/01
- メディア: 単行本
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ミステリアス | 8 |
アクロバット | 7 |
サスペンス | 7 |
アレゴリカル | 7 |
インプレッション | 9 |
トータル | 38 |
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寛政の改革下の江戸を舞台にした、『だましゑ歌麿』『おこう紅絵暦』につづく捕物連作第三作目。今回、あの絵師を主人公にしたのは、作者にとってもろストライクゾーン? 人情噺と陰謀譚を手際よく纏めて抜かりない。がたろサンのひととなりを描いた「がたろ」「いのち毛」、後者は泣ける泣ける。「虫の目」「姿かがみ」は一種の芸術ミステリとしても読めるが、後者はそこに情念が浮き彫りになる。“魔鏡”のトリビアルな言及が、それに憑かれた者の昏い情熱をそのまま現前させ、思わずゾクリ。