本日のエピグラフ
どうやらわたしが述べたいのは、こういうことだ。/本書の主人公の述懐を信じすぎてはいけない。(「あとがき」P381より)
- 作者: 草上仁
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2006/05
- メディア: 単行本
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ミステリアス | 9 |
アクロバット | 10 |
サスペンス | 9 |
アレゴリカル | 9 |
インプレッション | 10 |
トータル | 47 |
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21世紀版『倒錯のロンド』がついに登場! …………って紹介を聞いたひとは、どんなお話を想像するのでしょうか。やっぱりちょっと語弊があるかなあ。――文字の連なりのパターンから“書き手”の痕跡を探るのもまた“書き手”、“書き手”たちはウロボロスの蛇状の連鎖を構成し、自らを呑み込んで虚空の彼方へと消える――後に残るのは、山積したテクストと、かつて“書き手”であった者の残滓のみ。…………作中に登場する数々のペンネームに既知のSF作家のものの“痕跡”があるのにニヤリ。