- 作者: 島田荘司
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2006/11
- メディア: 単行本
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ミステリアス | 7 |
アクロバット | 7 |
サスペンス | 7 |
アレゴリカル | 7 |
インプレッション | 7 |
トータル | 35 |
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「月刊島田荘司」の掉尾は、こんな感じで。倒叙ものの原型は、やっぱり「告白」にあるんだなあ、と思った次第。で、逆にいえば、「告白」を隠蔽することこそ探偵小説の本義があるということで、そういう意味でも反=近代小説であるけれども、倒叙ものにおいては<探偵>の行動(ということは「告白」)が隠蔽されることになるわけで、御手洗がいったいどういうふうに事件の真相、というより“奇跡”の張本人にたどりついたかのロジックがまんま隠されても、本人が最後に姿を現すだけで“説得力”を持ってしまうのは、手記のリアリティによることもさることながら、やっぱりキャラ力(と書いて、きゃらぢから、と読む)があるということなんだろうな。