候補作 | 倍率 |
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桜庭一樹 『赤朽葉家の伝説』 | ×2 |
辻村深月 『ぼくのメジャースプーン』 | ×5 |
樋口有介 『ピース』 | ×10 |
森谷明子 『七姫幻想』 | ×3 |
柳広司 『トーキョー・プリズン 』 | ×4 |
「長編および連作短編集部門」だけ。『赤朽葉家の伝説』はド本命として、問題は『七姫幻想』と『トーキョー・プリズン 』ですね。ミステリ的に手の込んだ作品を、「小説として破綻している」「小説として稚拙である」とクサすのは同業者の性だから、反動で『ピース』がサシてくるかも。これが挙がったのは、樋口に対する功労賞以外ではないでしょう。 建倉圭介『デッドライン』が挙がってもよかったのに。あと『厭魅の如き憑くもの』は、ホントに可哀そうだ。「短編部門」は石持浅海が取るでしょう。「評論その他の部門」は、小鷹信光が受賞しなければ、端的に“事件”でしょうね。巽昌章、滝本誠とミステリ読者にはおなじみの名前が並ぶけれども、巽のほうがやや有利かな。『レッドパージ・ハリウッド』は、いかにもな野崎六助のプッシュかなと思いきや、予選委員に名前がありませんでした。わは。*1
*2