荻原浩『愛しの座敷わらし』(朝日新聞社)レビュー

愛しの座敷わらし

愛しの座敷わらし



 もう、ほんとに、不意打ちっすよ。最後の一行で、思わず涙腺が緩んだっていうの。別に泣ける小説と踏んで読みすすめたわけではなかったんですけれども、ね。人によっては、というより大方の人は、最後にニッコリして読了するんでしょうけれども。アタシの場合は、最後の一撃、なんでした。にしても、「課長の品格」って、いかにも、いかにもってな感じ。