東野圭吾『ガリレオの苦悩』(文藝春秋)レビュー

本日のエピグラフ

 「君はまだ科学というものがわかってないな」/(…)/「神秘的なものを否定するのが科学の目的じゃない。(…)」(「第四章 指標す」P240より)

ガリレオの苦悩

ガリレオの苦悩


 
ミステリアス
クロバット
サスペンス
アレゴリカル
インプレッション
トータル40


 集中のベストは紛う方なく東野印の「操縦る」、中編ながら長編なみの持ち重り。「密室る」は、アプローチがイマドキの本格っぽいのは、掲載誌のせいかも。湯川が現在の名探偵のスタンダードであるのは間違いないとして、でもキャラ的に法月綸太郎(ってことはクイーン)に近づいているのかなあ。