高城高『函館水上警察』(東京創元社)レビュー

函館水上警察

函館水上警察



明治日本においていち早く西欧文化の波に洗われた北の都市での捕物劇。時代と土地柄が反映されたアンダーグラウンドのありようが面白い。「スクーネル船上の決闘」のラストの対決シーンにゾクゾクしたです。番外編は、青年時代の偉人を通して、物語の背景に改めて読者の意識を向けさせる。