2009-10-31 本城雅人『ノーバディノウズ』(文藝春秋)レビュー 作者名ハ行 ノーバディノウズ作者: 本城雅人出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2009/08メディア: 単行本 クリック: 15回この商品を含むブログ (6件) を見る 『アダマースの饗宴』と最後まで清張賞を争った作品。どっちをとるかは、ほとんど好みの問題だと思う。アメリカの社会的流動性を生き抜く者たちは、皆デラシネになるのか、アメリカがそういう者たちを呼び寄せるのか、ただ“力”を有する人間たちは、それに相応しい“場所”を希求するということで、絶対的な孤独と自由を享受する、ただそれだけなのだろう。