円城塔『烏有此譚』(講談社)レビュー

烏有此譚

烏有此譚



 「穴」のはなし。見えないものが、見えるようになるために、コトバの「灰」は積もり続ける。そのとき、「小説」に付された「注」というのは、「灰」の灰、みたいなものかしらん。