松尾スズキ『老人賭博』(文藝春秋)レビュー

老人賭博

老人賭博



 劇作家としての、話運びの間合いの取り方の上手さ、というのが、文学っぽさをネグってるんだよね。だけども、面白いほうを追求するのは誠実な態度であるんだし。芥川賞は、いずれここのところを妥協するしかないというか、そうなるんだろうな、と思いますです。