2010-04-22 香納諒一『虚国』(小学館)レビュー 作者名カ行 虚国作者: 香納諒一出版社/メーカー: 小学館発売日: 2010/02/26メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (4件) を見る 個人的に近年の作者のもののなかでは、一番いい。やっぱりこのひとは正統的なハードボイルド作家なのだなあと思う。小説の巧さということでは、プロットの構築性においても読ませてくれるし、欲望の泥臭さから一転する終幕の叙情性は、物語を陰影あるもの仕上げて、読後感がいい。