2010-06-14 小杉健治『裁判員―もうひとつの評議』(日本放送出版協会)レビュー 作者名カ行 裁判員―もうひとつの評議作者: 小杉健治出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2010/04メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る こちらは、裁判小説ではなく、裁判員小説。極刑判決をめぐる極限的な状況に、裁判員たちが直面する。物語はストレートに進むかと思いきや、後半からなかなか物騒な展開に。ここのあたりは、ミステリ作家としての意地を感じさせる。裁く、ということに耐えられる主体性の在処を、作者は問うている。