本日のエピグラフ
状況と情報の変化に添って、何度か反転した龍之介の推理。(p.5)
- 作者: 柄刀一
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2010/10/29
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (4件) を見る
ミステリアス | 10 |
アクロバット | 10 |
サスペンス | 10 |
アレゴリカル | 8 |
インプレッション | 9 |
トータル | 47 |
---|
高評点を与えておいて何だけど、作者は基本的に中短編向きのひとなんじゃないか。というのも、このひとに長編の器を与えると、ネタを盛り込みすぎる。で、どうしてもハナシのキレが悪くなる。オセロを用いた新手の劇場型犯罪の顛末と、過去の警官誤射事件をめぐるロジックの冴えが、本作を一級品に祀り上げるけれども、そこから真犯人を特定するまでが、間延び。緊張感が持続しない。もっとほかに、アプローチの方法があったと思うのだけれども。