本日のエピグラフ
「探偵さんだ。看板は掲げていないが」/「探偵なの?」/「こうみえて、割と名探偵なんです」(p.104)
- 作者: 小島正樹
- 出版社/メーカー: 南雲堂
- 発売日: 2011/03/08
- メディア: 単行本
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ミステリアス | 10 |
アクロバット | 9 |
サスペンス | 8 |
アレゴリカル | 8 |
インプレッション | 9 |
トータル | 44 |
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やっぱり、適度なユーモアは探偵小説空間を安定させるなあ。ネタの振り方も相変わらず堂に入っていることも相俟って、面白く読める。柄刀一が天才型の名探偵像を追求しているのに対して、作者は道化型のそれを主軸に据えているのは確かなようで、若手の作家たちが無自覚なキャラ設定の行使で、凡庸な名探偵を踊らせているのに対して、頼もしい姿勢です。名探偵のカウンターパートたる刑事も道化役にしているのがミソ。この調子で飛ばしていって下さい。