2013年上半期(2012年11月〜2013年4月)は、結構な感じでタマが揃いました。ベテランと新鋭、ちょうどバランスがとれた格好。でも、いちばんキタのは、中町信のブレイクだったり(他の作品も売れてほしいなあ)。
犯罪ホロスコープII 三人の女神の問題 (カッパ・ノベルス)
- 作者: 法月綸太郎
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2012/12/15
- メディア: 新書
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第1位:法月綸太郎『犯罪ホロスコープII 三人の女神の問題』
個人的には、法月の全短編集のなかで、一番納得できる手触りを持ったのだった。だから、この短編集にクオリティを認めてもあまりノレない、という対極的な感想を持つ人も想像できるのだけれども。
- 作者: 歌野晶午
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2012/12/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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第2位:歌野晶午『コモリと子守り』
作者らしいアクロバシーを展開しながら、現在的な袋小路の身もフタもなさを描いて、さてララバイを奏でてくれるのは、一体誰なんだろう。
- 作者: 天祢涼
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/01/24
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第2位:天祢涼『セシューズ・ハイ 議員探偵・漆原翔太郎』
現在的な袋小路の状況に、突如現れたトリック・スターの、キラめいていること。本格のギミックが、政治劇の戯画的展開を、効果的に演出する。
- 作者: 霞流一
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/04/24
- メディア: 単行本
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第2位:霞流一『落日のコンドル』
衝撃=笑劇の大トリックに、目を見張るか、目が裏返るか。ミステリにおけるあり得なさの可能性を追求する作者だからこそ、この物語空間を構築できた。
- 作者: 月原渉
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/04
- メディア: 単行本
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第2位:月原渉『月光蝶 NCIS特別捜査官』
この作者が、政治的なるものを今後どう処理していくのか、興味深い。アイデンティティーという主題と、密接に絡みついているだろうから。