「出版か、破滅か」!!

『Wmの憂鬱、隠し球が決めた小保方さんの研究不正確定【日経バイオテクONLINE Vol.2050】』より……

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 現在、またも懲りずに理化学研究所の記者会見が開催されている東京両国のファッションタウンの会議室におります。理化学研究所の研究論文の疑義に関する調査委員会(委員長渡部惇弁護士)は、小保方ユニットリーダーの不服申し立てを拒絶、再調査を行わないことを決定いたしました。既に、理化学研究所の理事会はこの決定を受け入れており、理研として小保方ユニットリーダーに通告、Nature誌の論文の取り下げも要請しました。今後はこの決定を受けて、理研の懲戒委員会で小保方ユニットリーダー、笹井副センター長、山梨大学の若山教授など関係者の処分が決定されます。今回の事件は、わが国の科学研究に関する信頼の失墜と騒動を拡大した理化学研究所の劣ったガバナンスにも問題があり、研究者だけでなく、理事会のメンバーの処分も避けられないと考えます。

 調査委員長の論文疑義発覚による辞任など、味噌を付けた理研の調査委員ですが、不服申し立て拒絶の理由書は極めて説得力のあるものでした。最終報告書でも明らかにされなかった彼らの隠し球は、小保方ユニットリーダーらが、ほぼ同じ内容を他の一流科学雑誌に投稿して拒絶されていた論文と、その雑誌のレフェリーのコメントのメールでした。犯人しか知らない事実の提示など、まるで探偵小説のような展開です。

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 いや、まさに、刑事コロンボ的展開になってきた、といいましょうか。
 題名を付けるなら、まさに、
 “PUBLISH OR PERISH”
 なんでしょうねえ。「第三の終章」なんてあるのか、この事件に。

増補改訂版 刑事コロンボ完全捜査記録 (宝島社文庫)

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