2014-06-08 大崎梢『忘れ物が届きます』(光文社)レビュー 作者名ア行 忘れ物が届きます作者: 大崎梢出版社/メーカー: 光文社発売日: 2014/04/18メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (5件) を見る 作者らしい、たおやかさを満喫するけれども、読了後、急速に印象が薄れた。たぶん、作者が半ば意図的にアクの強さを取っているのだ。収録されている短編すべてに共通する雰囲気は、時間的距離がミステリーの演出性に過不足なく奉仕していることからくるもので、サスペンスが真相への興味と、また過不足なく結びついている。