2014年12月版



クルーガーのは、いやはやじっくり読ませて飽かせない。基本的にアメリカの原罪と対峙するような小説には、弱いんですよ。そこのところは、説得力がすごくあって実に満足しました。ル・カレの新作は、アクチュアルな主題を捌く手際を味わいたい。にしても、諜報小説が諷刺風俗小説っぽいニュアンスが出ているのは、いかにも巨匠っぽいなあ、と。コニントンは、ある程度の訳出が恃まれるけれども、この作品を出したのは……個人的には、面白かったけれども。動機もシリアスだし。
 

★★★★★…………面白い!
★★★★…………読み応えあり。
★★★…………一応、満足。


ありふれた祈り (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

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★★★★★


繊細な真実 (Hayakawa novels)

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★★★★


レイナムパーヴァの災厄 (論創海外ミステリ)

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★★★★