堀内公太郎『タイトルはそこにある』(東京創元社)レビュー


タイトルはそこにある (ミステリ・フロンティア)

タイトルはそこにある (ミステリ・フロンティア)

 
 どうもキワモノめいたタイトルの作品ばかり刊行しているようで興味が湧かなかったが、創元本ということで、作者のものを初めてひもとく。編集者に出されたお題を消化するだけじゃ物足りなく、お題を逆手にとって出題者をギャフンといわすような展開は、採用権は向こうにあるから、やっぱり望めないみたいで、でも四番目の話はウマいことやったんじゃないか、と思うが。