児童文学始動ふんばる

 
 児童文学のブックガイドとして、頗る面白い。ジュブナイルで批評集出せること自体、新鮮な驚きがある。大人の理想のキャラクターとしての子ども像、ただそれは、理想のおとな像も立ち上げてはなかったか。家父長制下の子ども像は、家父長制の崩壊と離婚家族の常態化によって、アイデンティティーを模索する、悩める者となる。ジュブナイルの近代化、なのだろうか。ちと寂しいね。