かがみのはか

 
 恩田陸のこの絵本は、『ともだちできた』よりも、生々しいな。鏡のもつ無機質な不可思議さを、子どもの奔放な想像力と接合させて、おとなの読者をもビビさせる。まあ絵力の勝利とも言え るけれども。