島田荘司『UFO大通り』(講談社)レビュー

UFO大通り

UFO大通り


 
ミステリアス8 
クロバット8 
サスペンス7 
アレゴリカル8 
インプレッション8 
トータル39  


 いやー、島田印の金太郎飴、“謎”の転がし方もさることながら、オイコラ警官と女の喧嘩を描かせたら、もはや達意の域、ですな(笑)。“日本人”のある種のヒステリーの発現について、精確なところを穿っているのだろうけれども、これが無用な反発を引き起こすんだわな(苦笑)。「傘を折る女」は島荘流ホワイダニットの実践と思いきや、意表をつく展開が待っている不条理劇。