- 作者: 柄刀一
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2006/02
- メディア: 新書
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ミステリアス | 8 |
アクロバット | 9 |
サスペンス | 7 |
アレゴリカル | 8 |
インプレッション | 7 |
トータル | 39 |
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龍之介シリーズ最新作で、二作目の長編。ワタクシ、このシリーズはちょい苦手なんですね。自然科学のネタが、毎回ほとんどナマのまま、さしたる小説的な加工を経ずして提示されているのが、ねぇ。別に、科学の神秘を知るためにミステリーを読んでるわけでもなし。それこそ東野圭吾のガリレオシリーズと比べると、ねぇ。決して小説が下手ではない人が、こういうことをするのは、龍之介のキャラ設定も考えあわすと、対象年齢を下げてるのかなあ。だとしたら、はやみねかおるの夢水シリーズっぽくすればいいのに。だとすると、今度はノベルズという形態が許さない? 今回は魔方陣をフィーチャー。ある種の秩序世界の神秘性が、殺意を駆動させる。“予告殺人”という鋳型がミスディレクションとなるが、特異な動機が、そのまま犯行計画をも規定する構図を創り出したのは、この作者の力量を見せつけ余りある。