関田涙『時計仕掛けのイヴ』(小学館)レビュー

時計仕掛けのイヴ (小学館ミステリー21)

時計仕掛けのイヴ (小学館ミステリー21)


 
ミステリアス8 
クロバット9 
サスペンス7 
アレゴリカル7 
インプレッション7 
トータル38  


 時間を静止させることのできる人物を描くのに、その主観からではなく、“客体”としてアプローチしていたので、おおっと思ったのですが、すぐに語り手が変わっちゃいました。…………SF的設定が、ミステリーとしての結構に十全に活かされているかどうかはちょい微妙なところだけれども、謎解きは作りこまれています。『リピート』(名作!)を物した乾くるみだったらどう料理するかしらん。