第20回三島賞第20回山周賞は、二の足が要になる?  

第20回三島賞候補作倍率
西川美和 『ゆれる』 ×3 
本谷有希子 『生きてるだけで、愛。』 ×7 
柴崎友香 『また会う日まで』 ×5 
いしいしんじ 『みずうみ』 ×3 
佐藤友哉 『1000の小説とバックベアード』 ×10 
 西川が本命だと思うけれども。いしいと柴崎だったら、いしいに軍配上げたい気分。本谷はもう一皮剥けなきゃだし、佐藤はタカハシさんのレベルまで捨て身の跳躍しないと、文学的パトスが昇華できないんではないか、と思う。*1

第20回山周賞候補作倍率
恒川光太郎 『雷の季節の終わりに』 ×4 
森見登美彦 『夜は短し歩けよ乙女』 ×2 
恩田陸  『中庭の出来事』 ×5 
伊坂幸太郎 『フィッシュストーリー』 ×5 
楡周平 『陪審法廷』  ×10 
 そりゃ、モリミーがいっとー面白いわけでそ。恩田のは才に任せて書かれた感のあるぶん、軽くみられるのでは。とすると、恒川のあらっぽいながらも持ち重りのする物語世界がウケるかもしらん。伊坂のは、「ポテチ」がどう評価されるかにかかっているんだろうなあ。でも、てっきり平山夢明の『独ユニ横メル』が候補に挙がると思ったのに。いくじなしぃ。*2

*1:5/16追記。おお、友哉氏ですか。福田和也が、テルちゃんノブちゃんを説き伏せた、といういつもの展開かなあ。

*2:5/16追記。モリミー、恩田という組み合わせでした。とにもかくにも、おもしろい小説が顕彰されるのは、喜ばしいことです。伊坂は、『新潮』に最新作載っけて三島賞ねらったほうがいいんだろうね。