- 作者: 倉阪鬼一郎
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2007/09/20
- メディア: ハードカバー
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ミステリアス | 8 |
アクロバット | 8 |
サスペンス | 6 |
アレゴリカル | 7 |
インプレッション | 8 |
トータル | 37 |
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作中人物のほぼすべてが合点してるのに、読者(のオレ)だけ気付かない、というシチュエーションは、いざ解決編が示されると、そんなフクザツなことが作中人物間の暗黙のガテン事項として成立するんかい、と悔し紛れの茶々を入れたくなるのですが、この作品の場合は、こちとら気持ちよくアタシが一本取られました、とシャッポを脱ぐことができましたです、とヘンな具合に感心したお話なのですが、やっぱりヘンなホメかたではある。ともあれ、作中の同人小説に見られる“言葉”づかい、というか字面を眺めているだけで、もううっとりです。やっぱりこういうことできるのは、作者ぐらいしかいないのだろうなあ。連城三紀彦とはまた違った意味で“美文”であるということなんだけれども。――やっぱりヘンなホメかたではある。