太田忠司『五つの鍵の物語』(講談社ノベルズ)レビュー

五つの鍵の物語 (講談社ノベルス)

五つの鍵の物語 (講談社ノベルス)



 物語に対する作者のマニフェストは、実ははぐらかされているような感じがするけれども。収録されている作品は、どれも読みごたえ十分。劈頭の「17世の鍵」の印象が強烈すぎて、後の作品は色あせてしまうのかも。