乾ルカ『プロメテウスの涙』(文藝春秋)レビュー

プロメテウスの涙

プロメテウスの涙



 ホラーの王道テーマへのアプローチの仕方の冴え。ヒューマニズムという側面は、版元がPRするほど訴求しなかったけれども、それはぜんぜんOKでしょう。むしろ、もっと心理的要素のディープな演出を期待したかったけれども。読者に配慮したのかなあ。