伊坂幸太郎『あるキング』(徳間書店)レビュー

あるキング

あるキング



 Fair is foul, and foul is fairで、野球かあ。アタクシが想起したのは、柄谷行人の「マクベス論」でございました。作者が読んでるかどうか知らないけれども。ひとりの天才のその才能について、それが内在しているものなのか外在しているものなのか、という問いのリアリティっていうのは、これからますます強くなっていくのだろうなあ、と漠然と思う。