秋梨惟喬『憧れの少年探偵団』(創元推理文庫)レビュー

憧れの少年探偵団 (創元推理文庫)

憧れの少年探偵団 (創元推理文庫)



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トータル39


 小学生が主人公なれど、子供ダマシにならず、きっちりとした作りの本格短編集。しれっと読み流してしまいそうだが、子供の視角からみた“現在”の社会の素描が、小説に定着されている。あえてジュブナイルに仕立てなかったのは、正解だと思う。