薬丸岳『逃走』(講談社)レビュー

逃走

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 アイリッシュ/ウールリッチ路線かと思いきや、やがて主人公をめぐる人間ドラマに焦点が絞られる。涙腺直撃的なナニワ節風の展開に危惧を抱きつつ、最後は上手く風呂敷を畳み終えた。満足しました。