2013年9月版



 ディーヴァーの新作長編が目前だというのに、短編集が読めていない。今月は、ちょい前の落穂拾い――というのには失礼に当たる面白さだった『KGB』。ハードボイルドやね。因果者やね。未だに亡霊はアメリカにも徘徊しているんやね。カミングの今年二作目の邦訳も、いい渋さがあって、今度の“敵”は、ああそうですか、と。『消滅』は、とりあえずこういう小説は支持しなくっちゃ、ね。


★★★★★…………面白い!
★★★★…………読み応えあり。
★★★…………一応、満足。



KGBから来た男 (ハヤカワ文庫NV)

KGBから来た男 (ハヤカワ文庫NV)

★★★★


消滅した国の刑事 (創元推理文庫)

消滅した国の刑事 (創元推理文庫)

★★★★


甦ったスパイ (ハヤカワ文庫NV)

甦ったスパイ (ハヤカワ文庫NV)

★★★★