『解剖迷宮』みたいな話には、基本的に弱いですよ。アメリカの埋もれた記憶をめぐる、尊厳回復のドラマは、ポンニチの中心で正義を叫ぶよりも、数段の迫真性がありますわな。『キラー』は青春小説とサスペンスがストレートに縒り合わさって、爽快な気分。いや爽快なハナシではないけれども。ミステリって、モラルをてらいもなく語るのに適した装置であると再確認。『ハーバード』は、沈鬱な気分にさせられる。いろんな意味で。小説が上手いからねえ。そう、時代がワルいんだ(笑)。
★★★★★…………面白い!
★★★★…………読み応えあり。
★★★…………一応、満足。
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