2015年6月版



ウォルターズのはたしかに力作で、読み応えはあるのだけれども、ワタクシ的には今一つノレなかった面があり。作者の主題的意識とこちらの期待感がすれ違ったのだろう。『夏沈』は、いかにも向こうのリーダーズ・クラスが食いつきそうな内容だなあ、という印象は拭えなかったけれども、それでも、あざとい技巧でサスペンスは持続。クェンティンの初お目見えシリーズの第一作目は、素直に目出度い。現代パズラーに通じる語り口がとってもイイ感じ。


★★★★★…………面白い!
★★★★…………読み応えあり。
★★★…………一応、満足。


★★★★


夏の沈黙

夏の沈黙

★★★★


犬はまだ吠えている (ヴィンテージ・ミステリ・シリーズ)

犬はまだ吠えている (ヴィンテージ・ミステリ・シリーズ)

★★★★