『アインシュタイン・ゲーム』(講談社ノベルズ)レビュー

アインシュタイン・ゲーム (講談社ノベルス)

アインシュタイン・ゲーム (講談社ノベルス)


 
ミステリアス8 
クロバット8 
サスペンス7 
アレゴリカル7 
インプレッション7 
トータル37  


 オフビート本格として殊能将之を意識しているとは思う。“新本格”的なるものの戯画として、殊能は物語的な脱構築を、この作者は衒学的関節外しを狙っているのか。ただそうすると、今度は霞流一の作風に接近してくるのだけれども。いや、ワタクシ的にはOKなんですが。ちょっとツボははずしてるかな。否、はずしそこなってる、といったほうがいいのかな。