周木律『眼球堂の殺人 〜The Book〜 』(講談社ノベルス)レビュー

本日のエピグラフ

 「(…)神でさえも、ただ書き写すことしかできなかったものが、ザ・ブックなのさ。だから君も、神の実在はともかく、ザ・ブックの実在だけは、是非とも信じたほうが良い。いや、信じろ」(p.15)

眼球堂の殺人 ~The Book~ (講談社ノベルス)

眼球堂の殺人 ~The Book~ (講談社ノベルス)



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 今現在、エレガントに本格ミステリを展開するとなると、こういうかたちになるのかな、と。衒学性とギミックが、割とストレートにつなげられて、思わせぶりなところが意外にない。タイトな印象を与えているのが、スマート。