第7回本格ミステリ大賞は、なんとなく重馬場で



 
『顔のない敵』石持浅海 
『シャドウ』道尾秀介 
邪魅の雫京極夏彦 
『樹 霊』鳥飼否宇 
『時を巡る肖像』柄刀一


1‐2×2 2‐3×2 3‐4×15 
1‐3×1 2‐4×10 3‐5×5 
1‐4×10 2‐5×7 4‐5×20 
1‐5×5 


 …………と、こんな感じなのかなあ。以前、興味ないやっていったけれども、どうもやっぱり今回はどこかシラケムードが漂っているみたい。「X」論争の余波ってわけではないでしょう。文学賞も興行なんだから、おもしろいカード組まないと。…………あ、でも、「2007インターネットで選ぶ本格ミステリ大賞」の結果は、ものすごく興味あります。こういうときだからこそ。締め切り間近です。いろいろな方の意見を聞きたく思うのです。*1
*2

*1:5/12追記。単勝道尾秀介『シャドウ』。オメデトウ。『片眼の猿』も来年ノミネートしてほしいね。あと、巽の受賞は当然としても、反笠井、反二階堂の文脈で持ち上げられたのならば、この後、巽がハシゴを外される可能性は十分あるだろう。私は今後、巽の島荘論の更なる深化を期待したい。

*2:5/12再追記。というわけで、結果は、2‐3。道尾のぶっちぎりだったみたいで。それにしても『樹霊』が3着だとは、少しだけうれしい誤算。でもさ、『シャドウ』『邪魅の雫』と『乱鴉の島』『厭魅の如き憑くもの』『赤朽葉家の伝説』の五作だったら、もっっっっっとおもしろくなったのではないんでないかなあ、どう?