2009-08-09 歌野晶午『絶望ノート 』(幻冬舎)レビュー 作者名ア行 絶望ノート作者: 歌野晶午出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2009/05/01メディア: 単行本 クリック: 24回この商品を含むブログ (50件) を見る 予言ならぬ“預言”の自己成就、というべき悲喜劇。関係性の暴力がメインテーマだけれども、同時に伏在する“父”殺しという問題性の位相が、家族内における“父”の座の簒奪へと変奏させられているところに、今日的なリアリティがあるだろう。ジョン・レノンが“父”の座に鎮められるとは。