乾くるみ『セカンド・ラブ』(文藝春秋)レビュー

セカンド・ラブ

セカンド・ラブ



 「『イニシエーション・ラブ』の衝撃、ふたたび。」って、もう、『イニ・ラブ』と言うだけで、通じちゃうんですね。うん、確実に読書界は良くなってきている…………で、本作は、カンバンならぬ宣伝文句に偽りチョイありなんですが、個人的には、冒頭が連城三紀彦っぽかったのが、気になり。結果としては、別の意味で気になったほうが良かったのでした。