2013年12月版



 ディーヴァーの新作はダンスもので、まあ分厚い本が疾走感を持って読み進められることといったら、相変わらず。しかし、現在のアメリカの困難な“情況”を、様々に読まされた一年だった気がする。ル・カレは、まったくもって、シブい。このシブさに、対テロ戦のなかでも“大義”を探ろうとする意地のようなものを見てしまう。諜報戦が純粋なゲームに還元できぬ余剰の部分を、ル・カレは見つめてしまうのだな。リッチーのアンソロジーは、本格系のものがかっちりしていて面白い。笑うに笑えない路線のものの可笑しさも、抜群。
 

★★★★★…………面白い!
★★★★…………読み応えあり。
★★★…………一応、満足。


シャドウ・ストーカー

シャドウ・ストーカー

★★★★


★★★★


★★★★