2013年2月版



 『ケンブリッジ・シックス』は、イギリスの諜報戦のトラウマが、国際政治上の外敵の形象と直結しているということが分かり、面白い。サスペンスも途切れることはなく、大満足。『六人目の少女』は、やや中だるみの感があるけれども、ギミック重視の作風はなんとも心強いこと。『逆転立証』は、苦い話なんだけれども、もしかしたら作者は、弁護士稼業をある意味で清算したかったのかも、と思わせられなくもない。
 
★★★★★…………面白い!
★★★★…………読み応えあり。
★★★…………一応、満足。


ケンブリッジ・シックス (ハヤカワ文庫NV)

ケンブリッジ・シックス (ハヤカワ文庫NV)

★★★★★


逆転立証 上 (RHブックス・プラス)

逆転立証 上 (RHブックス・プラス)

逆転立証 下 (RHブックス・プラス)

逆転立証 下 (RHブックス・プラス)

★★★★


六人目の少女 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

六人目の少女 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

★★★★