2014-07-17 麻見和史『聖者の凶数 警視庁捜査一課十一係』 (講談社ノベルス)レビュー 作者名ア行 聖者の凶数 警視庁捜査一課十一係 (講談社ノベルス)作者: 麻見和史出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/12/05メディア: 新書この商品を含むブログ (4件) を見る シリーズ第一作を取り上げて以来だけれども、本作も含めて既刊五冊はいずれも高いアベレージをキープしている。とりわけ前作『虚空の糸』と本作は、ミステリーの構築性を十分に満喫できる仕上がり。おそらくは、警察小説には必然のマンネリ化を意識したがゆえに、ギミックへの傾注度を上げたのだろう。今後は、警察小説的スノビズムとどこで一線を画すかが焦点となる、はずだ。