本日のエピグラフ
「(…)君があまりにも話を誇張して書くものだから、とうとう私は妖怪変化の専門家にされてしまったようだよ――」(「吸血鬼の塔」p.236)
縛り首の塔の館 シャルル・ベルトランの事件簿 (講談社ノベルス)
- 作者: 加賀美雅之
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/03/08
- メディア: 新書
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ミステリアス | 8 |
アクロバット | 9 |
サスペンス | 8 |
アレゴリカル | 8 |
インプレッション | 9 |
トータル | 42 |
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愉しめました。「白魔の囁き」「吸血鬼の塔」がオレ的なツボ。ベタなゴシックホラー装置を、それでも読ませるのは、やっぱり年の功なのかなあ。若いひとには、いたずらに鼻白ませずに、たぶん書けないよね。探偵小説のある種の職芸的要素を感じさせる。