2015年1月版



シーラッハは、改めて、どういったものを書いてくるのか、予想がつかない印象を持ったわけで、司法小説を専門としているひとが、芸術小説的アプローチを埋め込んで、重厚感を醸し出しているのだから、いやはや。ディヴァインの初期作品は、小説的な思わせぶりが、ミステリーの輻輳性を演出して、おいしゅうございました。クックの法廷小説は、シーラッハと対極的な印象を与えるのは、事件の真相究明と罪責感の行方を交錯させた、“不実”な者の側にたった物語だからだろう。


★★★★★…………面白い!
★★★★…………読み応えあり。
★★★…………一応、満足。


禁忌

禁忌

★★★★


そして医師も死す (創元推理文庫)

そして医師も死す (創元推理文庫)

★★★★


★★★★