シーラッハは、改めて、どういったものを書いてくるのか、予想がつかない印象を持ったわけで、司法小説を専門としているひとが、芸術小説的アプローチを埋め込んで、重厚感を醸し出しているのだから、いやはや。ディヴァインの初期作品は、小説的な思わせぶりが、ミステリーの輻輳性を演出して、おいしゅうございました。クックの法廷小説は、シーラッハと対極的な印象を与えるのは、事件の真相究明と罪責感の行方を交錯させた、“不実”な者の側にたった物語だからだろう。
★★★★★…………面白い!
★★★★…………読み応えあり。
★★★…………一応、満足。
- 作者: フェルディナント・フォン・シーラッハ,酒寄進一
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- 作者: D・M・ディヴァイン,山田蘭
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- 作者: トマス・H.クック,Thomas H. Cook,村松潔
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