鏑木蓮『東京ダモイ』(講談社)レビュー

東京ダモイ

東京ダモイ


 
ミステリアス7 
クロバット7 
サスペンス7 
アレゴリカル7 
インプレッション7 
トータル35  


 ザッツア乱歩賞受賞作。ラーゲリ内部だけでお話が展開すると、鮎哲賞向きになる。――にしても、もっとどーんと重く物語が展開してもよかったな。いま、若い人も清張読んでるわけだし。現在のパートが、なんというかシベリア抑留に対してのアプローチを描くにしては、もひとつパセティックじゃない。…………にしても、はやく宮沢賢治ものが読みたいっす。あと、西○賢○を模したと思われる小説家が主人公の鮎哲賞候補作も。