青木淳悟『いい子は家で』(新潮社)レビュー

いい子は家で

いい子は家で



 
表題作は、主人公のお父ちゃんのメタモっぷりが夢に出てきそうな怪作。「ふるさと以外のことはしらない」「市街地の家」をワンセットで、家母長制小説として読むならば、表題作は、“父”による“母”の家の乗っ取りがテーマということか。裏返しの団塊世代小説?