青木知己『偽りの学舎』(小学館)レビュー

偽りの学舎 (小学館ミステリー21)

偽りの学舎 (小学館ミステリー21)


 
ミステリアス8 
クロバット7 
サスペンス8 
アレゴリカル7 
インプレッション7 
トータル37  


 ハードボイルド。元キャリア警察官の設定はもはや通俗的になった感があるので、サブストーリーはもっと構築して欲しかった。教育業界の腐敗ぶりの件は興味深く読んだだけに、やや残念。んでも、PI小説のプロットに<本格>的興味を織り込むスタンスを洗練させてくれるのならば、法月綸太郎太田忠司に次ぐ「PI本格」の路線を進む人として、期待します。