本日のエピグラフ
「自然に対して手を加えるというのは、そういうことです。光の色が失われる。(…)」(「黄昏たゆたい美術館」P411より)
- 作者: 柄刀一
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2008/07/18
- メディア: ハードカバー
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ミステリアス | 10 |
アクロバット | 9 |
サスペンス | 8 |
アレゴリカル | 9 |
インプレッション | 10 |
トータル | 46 |
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御倉瞬介シリーズは、作者にとって最良のものだろうと思う。トリックメーカーとしての作者のアモルファスな知的志向性が、絵画の来歴を物語に重ねることによって、キャナライズされているのが、小説に風格を与えている。加えて本集では、家庭の悲劇テーマや伝奇小説、史実探究と、多様なアプローチが試みられており、充実の一冊とするのに何ら不都合はない。