小路幸也『マイ・ブルー・ヘブン―東京バンドワゴン』(集英社)レビュー

マイ・ブルー・ヘブン (4) (東京バンドワゴン)

マイ・ブルー・ヘブン (4) (東京バンドワゴン)



 好評シリーズの番外編。語り手が物語の当事者です。本編と対照的にアクションシーンが多いので軽ハードボイルドっぽく読めるけれども、“戦後”的価値観を作者が奈辺に求めているのか、ある意味での意思表明だと思えなくもない。