今年は、上半期2008年11月〜2009年4月よりも、下半期がメインですな。もうすでに、いろいろ出てるし、三津田、柳の新作が待ってるし。読み逃した傑作佳作に、ベストテンで出会えるのを、期待しつつ……
- 作者: 松本寛大
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/03/18
- メディア: 単行本
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第1位:松本寛大『玻璃の家』
本年の紛れもない収穫。既存のミステリーの文法から、一歩先んじようとする意識は、可能性という意味で、十分頼もしいものだろう。あとは、批評する側の誠実さの問題である。
- 作者: 米澤穂信,片山若子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2009/02/28
- メディア: 文庫
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秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)
- 作者: 米澤穂信,片山若子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2009/03/05
- メディア: 文庫
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第2位:米澤穂信『秋期限定栗きんとん事件 上・下』
自意識、っていうのは、青春の厄介者です。次作で、自意識なるものと、小鳩くんは徹底的に対決することになるのでしょうか。
- 作者: 柄刀一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/04/08
- メディア: 新書
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第3位:柄刀一『奇蹟審問官アーサー 死蝶天国(バグズ・ヘブン) 』
風格、だわなあ。宗教上の“幻想”と、ミステリーとしての“幻想”の、その交錯するところに、“物語”のリアリティが立ち上がる。
- 作者: 奥泉光
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/01/01
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- 作者: 奥泉光
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/01/01
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第4位:奥泉光『神器―軍艦「橿原」殺人事件― 上・下』
アンチミステリとして。だけれども、ほんとに読むのが愉しい小説です。あらゆる“偽史”から遠く離れて、探偵小説もまた欺瞞の装置として、葬られるのだろうか。
- 作者: 坂木司
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/12/17
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番外:坂木司『短劇』
海外の“奇妙な味”系の古典群とくらべても、何ら遜色のない作品集。このミス、週刊文春でベストテン入りしても全然おかしくないけれども、おかしいことにテン入りしなかった場合、読み逃してしまう不幸なひとたちを出さないためにも、あえて番外で取り上げた次第。